都市ガスビルトインコンロから200VのIHクッキングヒーターに交換したい(2×4住宅)。

 毎回クラウドファンディングとは異なりますが、ご興味ある方はお読みいただきたく思います。

条件は以下のようになります。
・2×4住宅(木造枠組壁工法)。戸建ての話なので、アパートやマンション等は、管理会社や管理組合にお訊ねください。
・IHクッキングヒーターは別売り。
・工事も手配(200Vに昇圧する電気工事業者※に加えて、ガスを一時的に止めて既存の都市ガスビルトインコンロ(以下ガスコンロと略)を取り外し、接続されているガス管の末端処理とIHクッキングヒーター(以下IHと略)の交換工事をする業者)。
※200Vに昇圧する電気工事の業者さんは、ガス工事の免許を持っているとは限りません。その逆もしかり。
・小売事業者(ソフトバンクやジェイコムなど)の電気、ガスがパッケージで販売している業者。
・D種接地(アース)工事は法令上必須。

IHと工事の別途手配は至極困難(私見です)

 IHはネットやリサイクルショップ等で動作不良でないものを購入します。問題は工事手配。
ネットでIH購入+工事込みと言うプランもあるのですが、対応エリアや状況によっては後から断られることがあります。払い戻し請求の手間がかかります。
ガス本管(いわゆる公道に埋設されている配管)は、東京ガス、あるいは大阪ガス等ですが、支管(いわゆる敷地内に埋設されている配管)は、小売事業者によって、さまざまに分かれています。

無論ですが、電気は無資格で200Vに昇圧できませんし、ガスも供給を勝手に止めるわけには行きません。
法令違反に加えて、事故の発生や保険がきかないリスクが大きすぎます。

ソフトバンクの場合は、東京ガスではなく、東京電力エナジーパートナー(2024年2月現在)に連絡、ジェイコムの場合は、東京ガス(2024年2月現在)に連絡します。なぜここまでややこしいのかは、電気やガスが自由化されているからです。

契約している小売業者のホームページなどで、工事している業者はどこか確認します。
確認したら電話で、「都市ガスのビルトインコンロから200VのIHクッキングヒーターに取り替えたい。」と伝えます。
その際は、「IHクッキングヒーターは購入済み。200Vの工事業者も手配済み。」と伝えましょう。
もしそのどちらもない場合は売り込みがあるので、決めるか決めないかはあなた次第です。

200Vの工事・ガスコンロ+配管外し&IH交換工事の、業者両方を同日揃えるのはなかなか難しいです。
なぜ揃えるかというと、200V専用プラグをキッチンの奥に設置するわけですから、IHのコードが届かなかったり、キッチンの引き出しが閉まらなかったりする恐れがあるからです。200Vのコードやコンセントは存外サイズが大きくて目立ちます。
それでもコンセントが見えても構わない、というのなら別ですが、場所は慎重に選びましょう。
どうしても日程が合わない場合は、先に200Vの電気だけ引き込んでコンセントを仮設置をし、後日ガスコンロの着脱業者が来る日と合わせてもらいましょう。※別途出張料がかかる場合があります。

200Vの工事業者さんとの打ち合わせは、ブレーカーにスイッチの空きがあるか、配線はどう通すか、上記と重なりますがコンセントをどこに設置するかの三つがあります。
空きがなければブレーカーを変えなければなりません。在来工法であれば壁の中を配線することができますが、2×4工法では、壁の中を配線することができません。モールなどで露出することになります。
この点を踏まえると、ブレーカーは余裕を持ったサイズを初めから取付けたり、リフォーム等を考慮すると在来工法に軍配が上がるのではないでしょうか。

ガス台も背板(扉を開けると奥にある合板)に点検口があるとないとでは大違いです。
あれば蓋を外して元に戻せばいいのですが、ない場合は穴を開け、害虫の侵入等で塞ぐときは別の板をあてがう必要があります。

なお費用は、本体価格+200V設置で6万円超+IH据付・ガスコンロ撤去処分で4万円弱でした。
アース接地工事や開口工事等が発生する場合は、さらに金額がアップします。

工事写真など

経年劣化で点火しにくくなってしまったガスコンロ。メーカーはハーマン。
左隣のIHは予備で使用していたもの。

ガスコンロの底面。ガス管との接続部分。隙間から管が通っていたので、点検口を開けずに済んだ。

ガスの供給を一時止めてから、末端処理をしたガス管(赤丸部分)。費用を抑えるため、撤去する部分は極力減らす。
このあと縁の汚れを専用洗剤で拭き取る。

仮据付をしたIHクッキングヒーター。ガスコンロとIHの開口サイズが合わない場合は別途加工が必要になる。
写真はたまたまサイズが合ったので一安心。前後左右の位置調整をして固定をする。
※写真のIHは、三菱電機のユーロスタイルCS-T322BFR。

IHの本体から延びるコードが60cmしかないため、200V引き込みの電気工事業者と、IH据付業者で打合せして決めたコンセントの設置位置。

掃除が面倒なのでグリルなしIHにしたため、幕板を取り付けるためベース金具を固定しているところ。
台座の汚れももちろん拭き取っている。

据付が完了したIH。

アース線。義務なので無い場合は別途工事で取り付けてもらわねばならない。

ブレーカーと200Vの露出配線。

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